普遍的な愛情と局所的な慕情
鳥籠を解放し、後始末が終わると、夜会帰りに合流したらしいアルテアが顎で方向を示すのが見えた。 疲れた、と思いながらもウィリアムは拒まない。今夜、眠らせてはもらえないのだろうと判ってはいたが、腹の奥が疼くのだ。疼くまで教...
鳥籠を解放し、後始末が終わると、夜会帰りに合流したらしいアルテアが顎で方向を示すのが見えた。 疲れた、と思いながらもウィリアムは拒まない。今夜、眠らせてはもらえないのだろうと判ってはいたが、腹の奥が疼くのだ。疼くまで教...
「ナカ、あつ……い……」 思わず、といった感じで溢れた言葉にそちらを見れば、ウィリアムは身体を整える事も忘れ、力尽きたのかくたりと目を閉じていた。身体を繋げてみれば、ウィリアムも愉しんでいたようであったし、アルテア自身...
何を思ったのか、何を見たのか。 自らの喉を突いて、自死を選んだ終焉の魔物は、その血と想いの裔として、選択の魔物と、欲望の魔物の派生を形作った。 意識と存在の有り様を選択し、顕現した先に倒れ伏す白い姿に長い髪を払い、アル...
サークル Althaeliam のホームページ、s-s-p.bizです。 2025.04.10 移転完了。OFFLINE頁も作成(ただし通販サイトに繋がっていません) 2025.05.01 通販ページ繋がりました。OFF...